2024.9.10
足場屋のステップアップについて。親方や独立への道のりを解説!
<目次>
足場屋、足場職人は、未経験者でも参入可能な職種といわれています。
さらに稼げる親方や独立を目指すには、段階的なスキルアップと経験を積めば、最短3年で親方を目指せるといわれています。
今回は足場の仕事で親方や独立を目指すときの一般的な道のりを紹介します。
親方や独立を目指すときのキャリアパス
親方や独立を目指せるくらいに一人前になってくると、「足場の仕事は、頑張れば頑張るほど稼げる」といわれるほど、働いた分だけどんどん稼げるようになっていきます。
さて、新人の足場職人はどのように親方や独立を目指すのでしょうか? 一般的な流れを紹介します。
1.見習い期間
最初の3カ月~半年は見習い期間。足場業界に入ったばかりの頃は、先輩職人の作業を手伝いながら、一連の流れを学んでいきます。基本的な部材、道具の使い方や安全管理の基礎を知り、足場の組み立てや解体の基本を覚えます。この時期は、基礎的な技術や知識を身に付け、足場職人としての体力を徐々に養いながら仕事に当たります。
2.足場職人として一人前に
経験を積むにつれ、単独でも足場の組み立てができるようになります。
足場職人の仕事の主な流れは下記のようになりますが、一人前になると一連の工程をこなせるようになります。
現地調査 図面の作成 足場材の準備足場の組立足場の解体 片付け
足場組立に必要な図面についての理解も深めていく必要があります。足場組立の前には図面を作成し、足場職人はその図面に従って足場組立を行います。
また、後輩の指導も任されるようになってくるでしょう。
3.経験を積み、現場を仕切る立場に
職長とは、労働安全衛生法における定義によれば、建設現場において作業員を直接指導監督する人のことを意味しています。
足場作業に限ったことではありませんが、建設現場では、作業員と資材や機材が絶えず動いています。万が一気が緩めば思いがけず危険な状況が生まれてしまう可能性もあるため、作業全体の状況を監視・監督する人を置いて、現場を管理する必要があるのです。この役目を担うのが、職長です。
現場の責任者クラスになるためには後述する「職長・安全衛生責任者」という講習なども必要です。
現場での経験を豊富に積み、技術力だけでなく管理能力が認められると、現場を取り仕切る立場にステップアップできます。
4.親方としてステップアップ
足場としてのキャリアを十分に積むと、働き方は自分で選べるようになります。経験と実績を積み、必要な資格を取得すると、親方として認められます。
足場職人のプロ集団であるトライブの場合は、「一人親方」として独立することもできますし、社員として会社に所属したまま親方として仕事を続けることもできます。
一人親方は会社に雇われている労働者と違い、個人で仕事を請け負って収入を得ることになるので、個人事業主の立場になり、自分のペース、スタイルで働くことができます。 一方、社員は収入が安定するなど、それぞれにメリットがあります。
足場職人としてステップアップすれば働き方も自分で選べるようになるのです。
親方、独立へとステップアップするために必要な資格とは?
足場職人が親方へとステップアップするためには、仕事をしながら専門の資格を取得していくことが必要です。ここでは主な4つの資格を紹介します。
資格取得に関わる費用は会社で負担してもらえるなど、トライブでは資格取得支援制度も充実しているので、スキルアップしやすい職場環境です。
1.中型自動車免許
足場の資材を運ぶのに必要な資格です。
2.足場の絹立て等作業従事者特別教育
足場を安全に使用し、労働災害を防ぐために、労働安全衛生規則の一部改正で「特別教育」の受講が義務化されています。足場の仕事は高所での作業も多く、墜落・落下防止の徹底のための安全管理を主として進められます。足場に関する組み立てや解体を管理する監督者 や、組み立てや解体を行う作業者が学ぶべき安全教育です。
3.足場の組立て等作業主任者
足場の組立て、解体、変更の作業を行う際に事業者が選任すべき職で、作業指揮を行うための国家資格です。法律上、高さが5メートル以上の構造の足場の組立て、解体などの作業を行うには、事業主は足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した者を作業主任者として選任する必要があります。
4.職長・安全衛生責任者
現場の責任者クラスになるために必要な講習です。現場を管理する側からすれば、安全上の観点から安全に関する教育を受けている者を職長にする必要があります。実際に実務経験のある人が職長を務めれば管理側にも安心して仕事を任せてもらえます。
親方として進歩し、さらに収入をアップ
親方になれば、努力や実績次第で大幅な収入アップが見込めます。優れた技術と手腕を持つ親方の中には、年収1000万円を超える人も珍しくありません。
さらに、親方として活躍するには、足場の技術+aの能力も必要です。
親方、独立を目指して成功するためには、技術力はもちろんのこと、人間性や経営の視点も必要になってくるでしょう。親方として信頼されるために大切なのは、単に技術や資格を習得するだけでなく、コミュニケーション能力、リーダーシップも磨くことです。
親方は自分以外の部下のケア、工事現場で他の関連する会社と密にコンタクトを取り、工事現場の住民の方への対応など、本来の足場の仕事とともに、さらに周囲への気配りが求められます。一つの現場で関連する会社やスタッフとの信頼関係を築き上げていくプロセスは、足場の仕事の醍醐味といえるかもしれません。
親方として働く中で、効率的な作業方法を考えたり、新しい技術を導入したりと常に進歩していくこともできます。そういったチャレンジが、仕事の面白さや達成感につながります。足場職人のやりがいは、単に金銭的な成功だけでなく、職人としての誇りや社会的な責任感とも深く結びついているといえるでしょう。
まとめ
足場職人は未経験者から始めて、最短3年で親方や独立を目指せるという点は、努力次第で大きく飛躍できる可能性を秘めた職業といえるでしょう。
もちろん、全ての人がこのペースでキャリアアップできるわけではありませんが、努力や技術を認めてもらえる土壌があることはやりがいになるでしょう。
やる気と努力次第で、大きな可能性が開けている足場職人の仕事。あなたの挑戦を、我々トライブは待っています。