2024.6.13
【2024年最新版】足場職人の仕事内容を徹底解析。資格や身につくスキルなど
<目次>
足場職人は、働きながら資格を取得できたりスキルが身に付いたりと貴重なキャリアにつながる仕事であることを知っていますか?
足場職人は、建設現場では欠かすことのできない高所での作業を安全に行うための重要な役割を担っています。
今回は、足場職人の仕事内容を徹底解析し、身につく資格やスキルについてご紹介します。
足場職人が身につけられる資格とは?
足場職人が現場で安全に足場を設置作業を行うために、さまざまな資格を身につけられます。ここでは足場職人が修得できる代表的な資格を紹介します。
足場の組立て等作業従事者特別教育
こちらは未経験で足場職人として働き始める場合に最初に取りたい資格で、足場工事の基本的な知識を学びます。足場の構造、組み立て方法、安全作業についてなどの知識を習得できます。
足場の組立て等作業従事者特別教育は、労働安全衛生法の労働安全衛生規則第36条‐39
「足場の組立て、解体又は変更の作業に係る業務(地上又は堅固な床上における補助作業の業務を除く)」に基づいています。
足場の組立て等作業従事者特別教育では、指定されている科目の講習を規定時間受ける必要があります。科目は学科のみで実技はありません。講習の科目とそれぞれの講義時間は以下の通りです。
足場の組立て等作業従事者特別教育 の講習内容(合計約6時間)
足場特別教育に受講資格はなく、実務経験がない方でも受講可能です。修了書が授与されるのは満18歳以上とされています。
足場の組立て等作業主任者技能講習
一般的に足場職人の経験を数年積んでから目指す資格で、足場の組立て等作業を統括管理する者が資格を取得します。作業計画の作成、安全管理、従事者への指導育成など、現場を取り仕切る役割を担います。
労働安全衛生規則第83条 足場の組立て等作業主任者技能講習規程(労働省告示第109 号)に基づく講習です。
つり足場、張出し足場又は高さが5メートル以上の構造を持つ足場の組立て、解体又は変更の作業を行うには、「足場の組立て等作業主任者技能講習」を修了した者を作業主任者として選び、その者の指揮管理のもとに作業を行う必要があります。
以下が受講の要件です。
・足場作業に3年以上従事した経験を有する者(満21歳以上)
・大学、高専、高校、中学において土木、建築又は造船に関する学科を専攻した者で、その後2年以上足場作業に従事した経験を有する者(満20歳以上)
足場の組立て等作業主任者技能講習の講義内容(合計約13時間)
職長・安全衛生責任者教育
職長とは現場ごとに配置される責任者を意味し、元請けや関係職種と打ち合わせし、現場の安全管理、品質管理など多彩な業務を担います。
複数の足場職人を統括し、現場で中心的な役割を担う者のための資格です。安全管理はもちろん、足場組立ての効率化や後進の育成も任務です。
足場職人の経験を経て、数人での作業を任されるようになってきたら積極的に受講したいものです。
職長・安全衛生責任者教育の講習内容(合計約14時間)
とび技能士(1~3級)
とび技能士は、各都道府県の職業能力開発協会が実施する国家資格です。
レベルは1~3級があり、1級が最も難易度が高いです。学科と実技試験に合格すれば、とびに関する能力を証明できます。
3級は誰でも受験できますが、2級は3級合格後2年以上の実務経験が必要となり、1級は、7年以上の実務経験がある、もしくは2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験を積むと受験資格が発生します。
キャリアアップしたい人は経験を積みつつ、チャレンジを考えてみましょう。
足場職人の仕事はさまざまなスキルが身につく!
足場職人の仕事は体力はもちろん、キャリアや人生に役立つさまざまなスキルが身につきます。ここでは、仕事を通して鍛えられる主なスキルを紹介します。
足場に関する専門的な技術や知識
足場職人の仕事は、足場の材料の取り扱い技術や安全に関する知識のほか、設計図を読む力や足場図面を作成する力も身に付きます。
足場職人は図面から足場の形状、寸法、部材の種類や本数などを計画する力が求められます。何のために足場を組むかを考えた上で、最適な足場の組み方を計画します。
経験を積んだ後は、足場図面を作成できるようになります。足場は詳細に図面化したものを見ながら、計画的に組み立てていきます。
頑強な体力やバランス感覚
足場の材料を運搬・取り付ける作業には相応の体力が必要です。狭い足場の上で組み立て作業を行うため、優れたバランス感覚も欠かせません。危険を伴う足場職人の仕事を続けているうちに体力やバランス感覚が身に付くでしょう。
チームワークで鍛えられるコミュニケーション力
足場組立ては複数の職人が協力して行う作業です。一人一人がチームの一員であることを自覚し、互いの動きをよく確認し合い、声を掛け合いながら進めていく必要があります。上司の立場になれば、現場の進行を管理しながら、それぞれの職人のコンディションに気づかうことが大切で、現場で長年働くことでコミュニケーション力が鍛えられていくでしょう。
責任感と状況判断力
建設作業を支える足場の仕事を規則を守りながら行うことで、責任感が身に付きます。 現場の状況によっては柔軟な対応が求められ、進捗状況や安全性、効率などを総合的に判断し、適切な行動を取ることができる力が養われます。
まとめ
今回は、足場職人が身に付けられる資格やスキルを紹介してきました。足場職人という仕事を通じて、数多くの資格の取得と幅広いスキルの修得が可能です。
トライブでは足場職人として働きながら資格修得をサポートしており、やりがいを持って働けます。
仕事でさまざまな技術を学び、キャリアや人生にも役立てられる足場職人にトライブでチャレンジしてみませんか。